“Alright Baby” 赤ちゃんに優しい街づくりをー 岩城はるみさん 生駒な人に聞いてみた Vol.1

googleで「生駒市」と検索すると、「子育てしやすい」といった言葉が候補に出てくるくらい、子育てがしやすい街と言われる生駒市。

 

赤ちゃんを持つ親の方が暮らしやすい社会づくりを−

そんなプロジェクトを生駒市在住の女性が手がけていることをご存知しょうか?

 

今回ご紹介する「Alright Baby」という取り組みを立ち上げたのが、岩城はるみさん。

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(今回インタビューを行ったkojika no ouchi事務所)

活躍の場は生駒、奈良だけにとどまらず、雑誌「ESSE」とフジテレビ「ノンストップ」のコラボ企画「Shu-fu of the year 2016」でグランプリを受賞するなど各方面からも注目を集める日本を代表するベビーマッサージインストラクターです。

 

 

今回は独創的かつバイタリティあふれる活動を行い続ける岩城さんの想いに迫ります!

 

生駒に住むきっかけは子育て

いこまつうしん–  いつも最初にこの質問をさせていただくんですが、 岩城さんはもともと奈良や生駒のご出身なんですか?

 

岩城さん− もともと鳥取で生まれ育ち、高校までを鳥取、大学は広島で過ごしました。卒業後に大阪府内の高校で教師をしていたこともあって大阪に住んでいました。

 

いこまつうしん- 奈良県とはゆかりがなかったんですね!ちなみに、生駒に来られたきっかけは何だったんでしょうか?

 

岩城さん- 出産がきっかけですね。その時に住んでいた場所だと夫婦暮らしなら問題ないけど、子育てをする上では大変かなと思いました。そんな折、職場へのアクセスなども考慮しながら新居を探していたらたまたま生駒に出会ったという感じです。

 

都市へのアクセスの良さがありながら、都市部にはない静謐な環境。仕事、子育てそれぞれに便利さや快適さに惹かれたことが生駒への縁となったようです。高校で教鞭を振るっていた岩城さんが、高校生とは年齢がひとまわり以上離れた赤ちゃんに接するようになったきっかけとは?現在の活動とは全く縁遠い人生を歩んでいた岩城さんの今日に至るきっかけに迫ります。

 

出産を経てはじめて感じた困難、そして孤独感…

 

いこまつうしん- 高校の先生をしていた岩城さんが、ずっと年下の赤ちゃんに関わるきっかけは何だったんでしょうか?

 

岩城さん- それまで全く土地勘のない生駒で産休、子育てをしていたので行くところもわからない…。そのうちに孤独感を感じるようになったんです。

子育てに慣れてきたときに、どこかへ出かけたいな…そう思っていたときに見つけたのがベビーマッサージでした。人と密接に関わることができる点に魅力を感じたのですが、産休後に一度後ろ髪を引かれる思いで職場に復帰しました。

 

いこまつうしん- なるほど。では、教職から現在の活動に身を移したきっかけって何だったんでしょうか?

 

岩城さん‐ いざ子育てをしながら仕事をすると、子どもが体調を崩したりして早退しなければならないこともあり時間を思い通りにコントロールできなかったんです。2人目を授かり、この仕事ができるのか?もっと自分のライフスタイルにあった働き方ができないか?そう思っているところ、前からやりたいと思っていたベビーマッサージをやろう!そう思って仕事をやめて、思い切ってチャレンジすることにしたんです。

 

孤独感がきっかけで飛び込んだベビーマッサージの世界。赤ちゃんが生まれたことが岩城さんの今に至る天職とも言える仕事に出会うターニングポイントに。今では奈良県内の3ヶ所でベビーマッサージやお子様を持つ母親向けのアロマレッスン、撮影付のレッスンやママヨガレッスンなど、ベビーマッサージだけにとどまらず幅広く活動をされています。

 

↓↓↓岩城さんが活動されているベビーマッサージ教室「KOJIKA no Ouchi」はこちら↓↓↓

 

ハード面だけでなく、「こころ」の面でも赤ちゃんに優しい街づくりを

ベビーマッサージ教室だけでなく、チャリティイベント「Panier」や「Alright Baby」など、多岐に渡り活躍されている岩城さん。そのなかで、2017年4月からスタートした「Alright Baby」の取り組みについて聞いてみました。

 

いこまつうしん− 「Alright Baby」ですが、どのようなきっかけで始められたのでしょうか?

 

岩城さん− ショッピングモールなどでおむつが変えられるスペースが設置されるなど、ハード面では外出しやすい環境が整ってきています。一方で、混んでいる電車にベビーカーを広げて乗ったり、赤ちゃんが泣いたりすると周りの目が厳しくて出かけづらい空気がまだまだあると思ったんです。

 

いこまつうしん− 確かに、電車とかで「乗るなよ」とか「赤ちゃん泣き止ませろよ」って空気めちゃくちゃ出す人いますよね。公共交通機関を提供する側にいたことのある人間からすると、公共交通機関だからいろんな人乗って当たり前なんですけどね…。

 

岩城さん− そうなんですよね。ただ、子どものいない人だけでなく、子育ての経験がある人もこういった経験をする期間って長くても1年くらい。そんなに長くないんですよね。しんどい思いはしたけれど、当事者である期間は短い。ゆえに「あんなこともあったな」で当事者意識がなくなってしまうんです。私はこの仕事をしているので、この悩みを感じる人をずっと目の当たりにしてきました。何かできないかな、というのを形にしたのがAlright Babyです。

 

いこまつうしん− 子育てをした親ならではの目線ですね…。恥ずかしながらまだ子育ての経験がないのでわかりませんでした…。Alright Babyにはどのような意味があるのでしょうか?

 

岩城さん− 逆に、子育ての当事者でない方が「Alright(大丈夫だよ)」と寛容な心を持って接したり、取り組むことが大切だと思っています。マタニティマークやBABY IN CARマークなど子育ての「当事者」がつけるものですが、「Alright Baby」はその逆。子育てにおける非当事者の支援したい気持ちを「見える化」したものです。

 

いこまつうしん− なるほど、僕らが積極的にこの取り組みに意識を持って、関わっていくことが大切なんですね!僕も電車の中で赤ちゃんが泣いていて困っているシーンがあったら、「Alright Baby」のシールを見せて微笑んで見せたいですね。

↓↓↓Alright Babyの活動はこちら↓↓↓

東日本大震災が契機となった”Panier”

 

2017年に始動した「Alright Baby」プロジェクトとともに、岩城さんが2014年より主宰するイベントが「Panier (パニエ)」。生駒市内をはじめ、県内の飲食店、作家、講師などが集い開催されるマルシェです。この「Panier」に込められた想いについて聞いてみました。

 

 

いこまつうしん− Panierについてですが、こちらも子連れの親にターゲットを絞ってはじめられたのでしょうか?

 

岩城さん− 子連れの方でも来てもらいやすいようにしていますが、Panierに関しては子連れに特化しているわけではないですね。もともと「おしゃれなチャリティマーケット」がしたいという想いではじめたものです。

 

いこまつうしん- 店舗に関してですが、どのような方が出店されているのでしょうか?

 

岩城さん− 素敵な商品を提供されているなと思う方に声をかけて出店していただいています。ちなみに、5月に開催した際には23店舗に出店していただきました。

 

いこまつうしん− もうひとつ、お伺いしたいのですが、Panierに関しては東日本大震災の被災者に支援を行う「心援隊」さんにイベント収益と募金で集まった金額を寄付されているんですよね。

 

岩城さん- 東日本大震災って、日本人の中でそれぞれいろんな影響を与えた出来事だと思うんですね。福島では、放射能の影響で今でも外で思い切り遊べない子どもたちがいる。福島の子どもたちが関西で放射能を気にせず思い切り遊べる活動に支援をしたいと思い寄付をしています。

 

さいごに

おむつ替えスペースのあるショッピングモールが増えつつあり、ハード面での赤ちゃんを支援する体制は整いつつある日本。一方で、未だに不十分な赤ちゃんや赤ちゃんを持つ親への暖かな心や支援をするマインド。

 

子連れの人たちに優しい社会づくりを。赤ちゃんを持つ親だけでなく、子育てをしていない人たちの寛容な姿勢こそが、子育てのしやすい社会を作っていく上で大切なこと。モノだけでなく「こころ」というソフトな部分の整備こそが「私も子育てをしたい!」そんな世の中を作っていくのではないでしょうか?

 

より赤ちゃんに優しい社会づくりを目指して。岩城さんの取り組みはこれからも続きます。