名実ともにきれいな生駒を目指して−「喫茶イレブン」天白 隆洋さん【生駒な人に聞いてみた Vol.7】

生駒駅前から北へ向かうこと500mあまり。住宅街の中に立つ、一軒の珈琲屋さん「喫茶 イレブン」さん。

ここで焙煎士として店を営む方が天白隆洋(てんぱく たかひろ)さん。地元である生駒に店を構え、5年あまり。北は岩手県、南は福岡まで全国各地の喫茶店やレストランなどに卸を行う知る人ぞ知る本格自家焙煎珈琲豆専門店です。

各所で様々なインタビュー等を受ける天白さん。今回は「こだわりの珈琲について」、ではなく天白さん自身について紹介。天白さんの地元での活動を中心に紹介することで、焙煎士として、そして生駒で活躍する天白さんに迫ります!

先日、別のサイトでもインタビューを受けていました

いこまつうしん− 先日別のサイトでも取材を受けたんですよね。立て続けの取材ですみません(笑)

天白さん− いえいえ。ただ、先日のインタビューは僕のWEB名刺といってもいいくらい、素晴らしい記事を作ってもらいました。5時間くらいにわたって取材を受けて、これまで話したこともないようなことも含めてお話しました。笑

 ↓↓↓天白さんが5時間にわたり取材を受けたという記事はこちら↓↓↓

いこまつうしん− 天白さんの深い部分も含めた人柄の部分についてはそちらの記事でご覧いただくこととしましょうか。笑 ただ、「いこまつうしん」でもぜひ天白さんのような方をご紹介させていただきたいと思うので、今回は生駒でされている取り組みなど、別の切り口から紹介をさせてください。笑

天白さん− わかりました!

清掃をはじめようと思ったきっかけとは?

生駒市内だけでなく、県内の様々な場所で探した結果、「縁あって」この場所に店を構えることとなった天白さん。そんな天白さんがこの夏から開始したのが生駒インターチェンジ周辺の清掃。

関係各所への申請をはじめとした調整等も含め、様々な苦労等もクリアして実現した取組です。車で生駒を訪れる人たちにとっては玄関口ともいえるこの場所で掃除を行う想いとは?

天白さんの清掃への想いについて聞いてみました。

名実ともに「きれいな生駒」を創っていきたい

いこまつうしん- 清掃をはじめようとおもったきっかけって何か理由があったんですか?

天白さん- 実は何年も前から考えてはいたんですよ。車に乗っていると汚いと感じていたけど、地元の人も汚いというけどそのままになっていて。僕が掃除できたらいいなとは考えていたんです。「美しい街」、「きれいな街」と言うけど、果たして実際に美しいのか、きれいなのか。実際にやってみて美に対する意識をもってもらえたら、と考えたのがきっかけなんです。

いこまつうしん― 表向きはきれいだけど、足元はそんなでもないよね、と。笑 やってみてどうでしたか?

天白さん‐ そうなんです。やっぱり実際に見てみないとわからないことってありますからね(笑)掃除してみての感想ですが、やっぱり汚かったですね。吸い殻、ペットボトルとか、換気扇のフード、果てにはタイヤまで落ちていたんです。

いこまつうしん- 本当にいろんなものが落ちているんですね…。掃除するのにあたって心がけていることってありますか?

天白さん- 安全に掃除がしたいんです。万一大けがなどしてしまったら今後できなくなってしまうので。 なので、反射ベストだけはつけてもらうようにしています。絶対に安全にやる掃除でないといけないと思っています。

いこまつうしん― 清掃を行ううえでの目標などはありますか?

天白さん‐ 僕らができる範囲できれいにしていって、いかに汚いかを知ってもらうことだと思っています。現状を知ることによって、行政も清掃の回数を増やしてくれたり、動いてくれるとも思うので。住民、ドライバー、ひいては行政の意識を変えていきたいなと思っています。

まずは生駒インターで清掃への意識の火を付けていきたい

いこまつうしん― 生駒インターではじめましたが、今後この活動を生駒インター以外にも広げていくつもりなのでしょうか?

天白さん‐ 自分ができる範囲でやっていきたいと思っているので、生駒インターだけでやっていきたいと思っていますね。まずは、生駒インターがきれいにならない限り、この場所で続けていかないと意味がないと思ってます。一か所ですらしっかりきれいにできないのに、他のところなんてきれいにできないと思うんですよね。少人数でもいいので、続けていくことが使命だと思っています。

いこまつうしん- 僕の拠点はここだってことですね!ちなみに、清掃のお時間が朝の1時間って短い気もしますが、なにか天白さんが考える想いや狙いはあるんでしょうか?

天白さん- 一気にやると燃え尽きてしまうので、次へのモチベーションを残すために1時間にしています。生駒インターは「きっかけ」であって、別のところをきれいにしようと思ってもらえたらいいと思うんですね。「帰って家の前を掃除しようかな」、「子供の通学路を掃除しようかな」参加した皆さんにそう思ってもらうために、あえて「やりきらない」ことも大切だと思うんですよね。

いこまつうしん― 美に対しての意識は生駒インター以外にも向けて欲しいということでしょうか?

天白さん- そうですね。ここはあくまでもきっかけだと思うんです。他のところがきれいになっていけばいいし、最終的には「やらなくてもいい」状態になればいいと思うんです。継続していくことで、少しずつきれいになっていくと思うし、参加している人の意識にちょっとだけ火をつけることができるようになればいいと思っています。

名実ともに「美しい生駒」へ…。みなさんも、生駒インター以外にもできるところから美しい生駒を作っていくために取り組んでみませんか?

意識が珈琲をより美味しいものにする

いこまつうしん― 清掃と珈琲屋さん、一見関係なさそうなのですがどういった思いで掃除に取り組んでおられるんですか?

天白さん- 僕のなかでは珈琲を美味しくするために掃除をすると思っています。珈琲屋さんが珈琲だけを勉強し続けていても、どこかで限界が見えると思うんですよ。それよりも、「天白のところから買いたい」と思ってもらえるような人間的な魅力であったり、深み。清掃を行うことで僕の内面が磨かれて、珈琲の味がもっと良くなっていくと思うんです。そういう一環と考えて取り組んでいます。

いこまつうしん― 人間としての幅を広げていくためのひとつのチョイスがゴミ拾い、ということでしょうか?なんだか禅の道に近い感じもしますね。

天白さん‐ まさにそうなんですよね!自分自身の意識を磨き続けること、自分自身がどうありたいか。そういったことが大切だと思っています。自分自身がコーヒー屋さんという枠を超え、様々な人と関わることで結果的にもっと僕が作る珈琲は良くなると思うんですよね。「めっちゃ本読むやん!めっちゃ釣りするやん!めっちゃバイク乗ってるやん!」趣味も含めて、「珈琲屋やのにめっちゃおもろいやん!」全ては珈琲の味につなげていくために行動していると思うんですよね。

生駒という生まれ育った街のため、そして自分自身の内面を磨き続ける−

珈琲屋というものはあくまで自身を構成する一部分であって、珈琲が人生のすべてではないと語る天白さん。様々なことに意識を磨いていくからこそ、一杯の珈琲に研ぎ澄まされた感性が注ぎ込まれる。美味しいだけではない優しい味わいや深みは、こうしたところから生まれているのでしょう。

人間の深みが、珈琲の深みに-

焙煎士としての技術だけでなく、様々なことに取り組むことで人間としての深みを磨くことが、珈琲の深みにつながると語る天白さん。そんな天白さんがライフワークのひとつといってもいいほど没頭しているのが読書。読書の門を叩いたきっかけ、オススメなどを聞いてみました。

いこまつうしん- そんな天白さんが読書をすることになったきっかけって何だったんですか?

天白さん- 以前から本を読んでみたら?と紹介されてたんですが、知り合いの方に、「天白さんにピッタリの本をお薦めしてくれる店主が居る、いい本屋さんがあるよ」と伊丹の本屋さんを紹介してもらって。そこで喜多川泰先生の「賢者の書」という本を読んだのがきっかけですね。

いこまつうしん- そんな天白さんオススメの作家さん、本ってありますか?

天白さん‐ 喜多川泰先生の「手紙屋」という本と、「上京物語」の2冊は読んで欲しいですね。手紙屋は自分が学生の頃に読んでいたら、びっくりするくらい人生変わるだろうなと思います。上京物語は読んだ人で、反応がない人は読んでない人だけじゃないかな?そう確信しているくらい素晴らしい本です!内容も素晴らしいですが、3時間くらいで読めるのでオススメですね。

▼天白さんオススメの2冊

手紙屋 僕の就職活動を変えた十通の手紙

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上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え

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いこまつうしん- これだけ本を読む原動力って何かあるのでしょうか?

天白さん− 読めば読むほど知識にもなるし、コーヒーが美味しくなるとも思っているんですね。ここで知識を蓄えておけば、ここで話だってできるし、色んな話題ができると思うんですよね。ただ、本ってすぐに成果が出るものでもなくて、たくさん読んで、時間を経てようやく自分自身の活動に活かすことがで切ると思うんですよね。私自身、読書に関しては「超遅効性の特効薬」って言ってます。

掃除だけでなく、読書を通じても自分自身の深みや人間力を磨き続けていく天白さん。

とともに、読書を通じて得た知識や情報でお客さんとの話が円滑にできるというだけでなく、読書を通じた縁も。11月には天白さんが愛読している本の作家である喜多川泰先生の講演でコーヒーをサーブできるようになったのだそう。

読書を通じて、ますます人間的に深みを増していく天白さん。本の話や趣味の話をしながら珈琲を味わえば、より楽しく、素敵な時間を過ごせるはずです。一度訪れてみれば「天白さんに会いに訪れた」そんな方が絶えない理由がきっとわかるはずです。

It’s more than a cup of  coffee -

「喫茶店のマスターって、いろんなことを話するじゃないですか。」

そう屈託もなく語る天白さん。掃除、読書、そして趣味…。一見、コーヒーとは関係のないようなことも含めたこと。しかし、それこそが天白さん、そして天白さんの珈琲をより魅力的なものにするエッセンス。「顔を見て商売がしたい」、「気持ちよく商売がしたい」そんな熱い想いで北は岩手県、南は福岡。全国各地の取引先に一年に一度は必ず足を運ぶのだそう。

様々な分野で自分の五感を駆使し、珈琲を生み出すための糧に邁進し続ける天白さん。一見ストイックなようには見えない表情とは裏腹に、求道者のように道を極める姿はまるで、古来日本でお茶を振る舞うという行為が「茶道」として昇華されていったように、「焙煎道」というひとつの芸術に生きるかのよう。

天白さんが産みだす珈琲。それは、宇宙のように無限に広がりを見せ続ける美の極致ともいえる逸品。そして、様々なことに意識を研ぎ澄まし、よりよい珈琲を提供しようと研鑽し続ける天白さんがお店に立つ「喫茶 イレブン」というお店の空間、天白さんが煎れる珈琲豆だからこそ

“It’s more than a cup of coffee”

たった一杯の珈琲。しかし、その一杯には他の珈琲では決して味わうことのできない熱い、そして天白さんの生き様が凝縮されている芸術品。どんどん自動化が進む今の世の中。天白さんの珈琲を一度口にしてみれば、教科書通りのレシピや機械では決して味わうことのできない深み、優しさを感じることができるでしょう-